住商グローバル・ロジスティクス株式会社 様
実務に即したワークショップを通じて生成AIの利用拡大を支援
利用中の生成AIサービス・お客様の業務をベースにした実践的体験型研修を実施
2024年5月に生成AIを本格的に全社導入した住商グローバル・ロジスティクス様。導入当初の利用率は10%程度でした。興味を持って使い始めたにも関わらず『使い方を誤る』『うまく使えない』などの理由から離脱する社員のフォローが課題でした。
そこで、各事業本部のアンバサダー(推進担当者)と意欲的な人を対象に、業務活用につながる実践的なワークショップ型の研修を実施しました。
住商グローバル・ロジスティクス株式会社 様

総合商社の物流組織を出自とする住商グローバル・ロジスティクス様は、「荷主」と「物流事業者」の複眼的な視点から新しい価値を創造し、お客様へ提供することで成長を続けてこられました。
社会をめぐる潮流は刻々と変化し、将来の見通しも難しくなる中、事業を支える「物流」の重要性は益々高まっています。 住商グローバル・ロジスティクス様は高い志を持ち、自らを変革し続けながら、商社系物流会社として培ってきた情報力と信用力を最大限に発揮してお客様と共に進むべき道を切り開くことができる真の物流パートナーを目指して挑戦を続けています。
生成AI導入当初の課題
効果的な使い方ができず離脱する社員のフォロー
同社は、学習に利用されない設定と利用ルールを定めて、2023年末に無償版生成AIの利用を始めました。しかし、無償版の生成AIでは業務利用における制約が多く、また管理側から利用状況をモニタリングできないことから、外部の生成AIサービス(SaaS)を導入した本格運用に踏み切りました。

コーポレート本部 システム開発部 デジタルソリューションチーム
チームリーダー 沖田 寿時 様
本格導入から半年ほどで利用者が少しずつ増えた一方、『検索エンジンのような使い方をする社員』や『うまく使いこなせない社員』の離脱が目立つようになりました。
「せっかく使い始めたにも関わらず、生成AIの真価を引き出せずに利用を諦めてしまう社員のフォローが急務だと感じました。そのような社員が『正しい使い方』と『業務への活かし方』を習得することが導入当初の課題でした。」(沖田様)
リンクレアが選ばれた理由
利用中の生成AIサービスを使った実務ベースのワークショップが決め手
導入当初実施した社内説明会に限界を感じていた同社は、『業務活用』に着目した研修を探しておられました。
「『業務活用につながる』研修であることが、比較検討するうえで重要なポイントでした。しかし、お声がけした会社からの提案は『単なるツールの使い方』や『特定の生成AIサービスとセットになった』研修が多かったです。」と当時を振り返る沖田様。

コーポレート本部 システム開発部 デジタルソリューションチーム
部長付 高石 裕太郎 様
「リンクレアさんにお願いしたのは、当社に寄り添った研修を提案いただけたからです。当社が既に利用している生成AIサービスをベースに研修を組み立てていただきました。一般的な研修では当社に合わないと考えていましたので、そこがリンクレアさんの『生成AI業務活用ワークショップ』を採用した大きなポイントです。」(高石様)
生成AI業務活用ワークショップの概要
生成AIの基礎を学び直す講座と、社員自身が生成AIの活用シーンを考え、プロンプトを作るワークショップを組み合わせた研修を実施しました。
研修をふりかえって
基礎講座による『知識の整理』とワークショップによる『利便性の発見』
社内の利用拡大をけん引するアンバサダー向け、公募で募った利用に意欲的な社員向けの2回実施しました。
アンバサダー向け
積極的に活用していた社員をデジタルソリューションチームが推薦し、各本部から万遍なく研修に参加していただきました。
「もともと積極的に活用していた社員でしたので、理解は早かったです。特に基礎講座で知識を整理できたことと、前もって社員に自身の業務を『どのように生成AIに当てはめるか』考えてきてもらっていたため、ワークショップの入りもスムーズでした。」(高石様)
利用に意欲的な社員向け
生成AIの利用に意欲的な社員を公募し、『使いたいと思っている社員』に参加していただきました。
「参加した社員には生成AIを使ったことのない人もいたため、基礎でつまずく社員もいましたが、ワークショップでは『こんなことができるのか』といった発見につながった社員もいました。」(高石様)
研修後の変化
利用率が35%に向上。実際に業務活用している社員が増えた
「導入当初10%だった利用率が35%まで上がり、認知の拡大を実感しています。印象的だったのは、毎月発刊している社内報で『生成AIとその利便性』について取り上げてもらったことです。そのようなこともあって、ますます利用が拡大するだろう。」と期待を膨らませる沖田様。
「実際に業務で生成AIを活用する社員が増えてきました。営業部門の利用が多く、微妙なニュアンスを考慮した翻訳によく使われています。他には、会議の議事録作成・要約やプログラミングなど多岐に渡って使われています。業務活用する社員が増えたことで、今の生成AIサービスではできないことも分かってきました。今後は、そのような課題をどのように解決すべきか悩んでいます。」(高石様)
今後の展望
業務効率化・省力化につながる業務への組み込み
「今までは翻訳や議事録作成などの個人の業務への活用が中心でした。今後は、AIエージェントを業務プロセスに組み込み、組織的な業務効率化や省力化を目指していきたい。」このように語る沖田様。
AIとの協働
「リンクレアさんに実施いただいた2回目のワークショップでは、『AIに任せきりにしない』ことを強調して伝えていただきました。AIは何でも正しく回答してくれる『魔法の箱』ではありません。『自分が操縦士で、AIが副操縦士』といったようなAIとの向き合い方が重要になってくると考えています。今後は、このようなAIとの向き合い方で、日々AIと相談しながら仕事をしてほしいと思っています。」(沖田様)
RAGを使ったスキルトランスファー
「人に依存したスキルトランスファーは、時間の経過とともに業務知識やノウハウが薄れていきます。情報を体系的に蓄積し、組織的に継承していく仕組みが重要です。そのために、自社専用の生成AI利用環境を構築し、そこにRAGを実装していこうと考えています。RAGの適切なファイルの持ち方が重要になってきますので、引き続きリンクレアさんの知見を借りながら一緒にやっていければと思っています。」(沖田様)
「生成AIは凄まじいスピードで進化するため、最新情報のキャッチアップが重要になってきます。リンクレアさんには、最新情報を踏まえたAIエージェントや研修、導入支援などの提案を期待しています。」(高石様)
お客様プロフィール(取材当時/2026年2月現在)
- 会社名
- 住商グローバル・ロジスティクス株式会社
- 所在地
- 東京都千代田区一ツ橋一丁目2番2号 住友商事竹橋ビル14階
- 設立
- 1983年11月
- 事業内容
- 国際複合一貫輸送業、海上運送業、物流センター事業、物流容器レンタル業、
貿易実務代行業など - ホームページ
- https://www.ishimoto.co.jp/




