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大成建設株式会社様

大成建設株式会社様

「工事管理ポータル」の構築によりリアルタイムに一括して情報を参照できる環境が実現 迅速な意思決定が可能に

日本を代表する建設会社のひとつである大成建設では、リンクレアの協力のもと「工事管理ポータル」を構築。従来、業務ごとにバラバラのシステムに点在していた情報が、物件単位でリアルタイムに一括して参照できる環境が実現。迅速な意思決定が可能になりました。併せて、現場担当者の負担を削減するとともに、働き方改革にもつながっています。

大成建設株式会社

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1873年10月の創業以来、日本の社会基盤を整備し、経済成長を支えながら、ものづくりと共に歩んできた建設会社です。現在では、「人がいきいきとする環境を創造する」というグループ理念のもと、自然と調和し、次世代のための夢と希望に溢れた地球社会づくりに取り組んでいます。

導入検討の理由と当時の課題

情報が点在しているため、参照に時間と手間がかかる

格谷様

管理本部 経理部 会計室
課長代理 格谷 美佐恵様

1873年の創業以来、常に先駆的で高度な技術と「建設」への熱い想いを持って日本の近代化を支えてきた大成建設様。現在では、国内外における建築・土木の設計・施工、環境、エンジニアリング、原子力、都市開発、不動産など幅広い分野で事業を展開しています。 さて同社ではICTの投資計画を定めたICT投資5ヵ年計画を推進中ですが、その一環として構築から10年以上が経過した経理・財務システムの刷新を目指しています。そしてこの経理・財務システムと深く関わっているのが工事管理で、具体的には、決裁書、工程、出来高曲線、支払などの情報を管理しています。システムには、工事関連だけでも10近くのメニューがあり、経理・財務システム全体でおよそ40のメニューが存在します。 「しかし、以前は各情報が業務ごとにバラバラのシステムに点在していました。それゆえ、ある案件に関わるメンバーが、支払やスケジュールなどを参照する際には、各システムへ個別にログインしなければならず、時間と手間がかかっていました」(格谷様)

リアルタイム参照とBIツール連携による情報の可視化を目指す

佐川様

社長室 情報企画部 コンサルティング室
主任 佐川 靖幸様

大成建設様ではこうした状況を何とかしたいと考え、2015年より各システムに点在する情報を統合的に参照できる「工事管理ポータル」の構築の検討を開始しました。まずはグランドデザインを描き、2016年からは具体的なシステムの検討に着手。2017年夏から経理・財務システム刷新プロジェクトの一部として、「工事管理ポータル」プロジェクトをスタートさせました。以後、要件定義や設計などを経て2018年7月から構築を開始し、2019年3月にカットオーバーしています。
「システムのコンセプトは大きく2点です。一つは、リアルタイムに情報を参照できるようにすること。旧システムではバッチ処理を行っていたため、情報は1日前のものでした。しかし、古い情報を使っていては現場の判断を誤らせかねないことから、新しいシステムではリアルタイム性にこだわることにしたのです。もう一つが、新たに導入するBIツールと連携させ、情報の可視化を目指すことでした」(木村様)
「いくら優れた機能を搭載されていても、使い勝手が悪ければ現場には受け入れられません。そこでインターネットのグルメサイトなどを参考に、UIの面を工夫し、担当する案件について必要な情報を簡単に得られるようにしました」(佐川様)

リンクレアが選ばれた理由

自由度の高いシステムを実現するためスクラッチ開発を選択

木村様

社長室 情報企画部 コンサルティング室
次長 木村 彰宏様

業者の選定において大成建設様では、かつて同社のシステム構築に携わったことがあるベンダーの中から候補を選び、その実績と能力を比較しました。
「リンクレアとは約40年という長年の付き合いがあり、加えて以前より経理・財務システムに関わってきた点を評価しました」(木村様)

林様

社長室 情報企画部 コンサルティング室
次長 林 秀明 氏

そして「工事管理ポータル」構築にあたっては、現場へのヒアリングを実施。結局スクラッチ開発での構築を選択しました。
「もともと経理・財務システムは自由度の高いスクラッチ開発を続けてきました。パッケージ製品の導入も検討しましたが、ある程度のカスタマイズは避けられず、そこに多大なコストが必要になります。」(林様)



西山様

株式会社大成情報システム 業務統括部
ITエンジニア 西山 彰様

また、開発にはウォーターフォール型の手法をとりましたが、他システムのモジュールなどをうまく流用することで工程の短縮を図っています。この際、リンクレアはBIツールとの連携もスムーズに実現してくれたと同社では評価しています。
「業務システムへのBIツールの組み込みは初めての試みでした。よって、今後の活用が当社のシステムにおける試金石にもなると考えています」(西山様)

導入効果

情報の把握が容易になり、迅速な意思決定が可能に

「工事管理ポータル」の本格的な運用はこれからですが、大成建設様では、これまで業務ごとの縦割りになっていた情報が、物件単位で一括して参照できるようになった点が大きいと評価します。
「リアルタイムに情報を参照できる上、BIツールとの連携によりグラフ化できるようになりました。状況の把握も容易で、迅速な意思決定が可能になっています。また、タブレットなどのモバイル端末にも対応しており、作業所の生産性向上に繋がることを期待しています。」(木村様)
「従来は各システムにアクセスして必要な情報を個別に取得し、Excelに入力。グラフ化を行っていました。しかし担当者のITリテラシーには差があり、そうした作業が得意でない人にとっては負担となっていたのです。それが今回の導入で解消されるのは大きなメリットですね。また従来は、情報にタイムラグがあり、確認のため夜まで残業するケースもありましたが、リアルタイム化でそうした無駄がなくなり、結果的に働き方改革にもつながっています」(格谷様)

今後の展望

2次、3次開発に向けてサポートを期待

竹内様

株式会社大成情報システム
第二開発保守部長 竹内 宏貴様

大成建設様では今回のカットオーバーを1次開発と位置付けており、あらかじめシステム設計にも余裕を持たせています。
「2次、3次開発では、BIツールとの連携を強化するとともに、経理・財務システムの開発と足並みを揃え、使いやすさを追求してきたいと思います」(佐川様)
「構築作業を通じて感じた点は、リンクレアはスピードが速く、品質も高いことです。これは開発だけでなく問い合わせに対するレスポンスも同じで、すぐに的確な回答を返してくれました」(竹内様)
「今回のプロジェクトは、新しいプラットフォームを構築するという試みでしたが、リンクレアはシステムの将来像を見据え、部分最適ではなく全体最適を考えた提案をしてくれました。今後は新しいテクノロジーも取り入れて行きたいと考えているので、引き続きサポートをお願いしたいですね」(林様)


 
お客様プロフィール
会社名
大成建設株式会社
所在地
東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 新宿センタービル
設立
1917年(大正6年)12月28日(創業1873年(明治6年)10月)
ホームページ

https://www.taisei.co.jp/

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